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こんにちは!こきです。
「お荷物をお届けにあがりましたが、ご不在のため持ち帰りました」
「ご住所に不備があり配達できませんでした」
こんなSMS(ショートメッセージ)が届いて、思わずURLを押しそうになったことはありませんか?
この記事では、宅配業者をかたるSMSの見分け方と、URLを開いてしまったときにやるべきことを、ヤマト運輸・佐川急便などの公式発表や警察の案内をもとに、状況別にまとめます。
結論:宅配業者をかたるSMSのURLは開かず、公式アプリやサイトで確かめる
- ヤマト運輸と佐川急便は、SMSでの連絡や案内はしていないと公式に発表している
- 荷物のことが気になったら、SMSのURLではなく、公式アプリや、自分で開いた公式サイトで確認する
- 開いてしまっても、何をしたか(見ただけ・アプリを入れた・IDやカード番号を入力した)によって、やることが変わる
まずは、宅配業者の公式発表から見ていきましょう。
宅配業者はSMSで連絡してくる?公式発表をまとめました
大手の宅配業者が、SMSについて公式にどう案内しているかを表にまとめました。
| 会社 | SMSについての公式の案内 | 荷物の確認方法 |
|---|---|---|
| ヤマト運輸 | SMS(ショートメール)による連絡は行っていない | 公式アプリ、公式サイトの荷物お問い合わせ |
| 佐川急便 | 荷物の集配について、SMSによる案内は行っていない | 公式サイト(公式アプリはGoogle Play・App Storeからのみ配信) |
| 日本郵便 | 同社を装った不審なメール・SMSが確認されている。心当たりのないものはリンクを押さずに削除するよう案内 | 公式サイトの荷物のお問い合わせ、郵便局アプリなど |
(出典:ヤマト運輸 よくあるご質問、佐川急便「佐川急便を装った迷惑メールにご注意ください」(2025年10月1日)、日本郵便 不審なメール・SMSに関する注意喚起)
つまり、「ヤマト運輸」や「佐川急便」を名乗る不在通知のSMSが届いたら、偽物を強く疑ってよいということです。
日本郵便は、ほかの2社のように「SMSは送らない」とまでは書いていません。そのため、日本郵便を名乗るSMSは、送られてきたURLは使わずに、公式サイトや郵便局アプリから自分で確かめるのが安全です。日本郵便を名乗るSMSについては、こちらの記事でくわしく解説しています。
▶ 日本郵便の不在通知SMSは偽物?フィッシング詐欺の見分け方と対処法【2026年版】
宅配業者をかたるSMSの見分け方
よくある文面のパターン
佐川急便の公式サイトでは、実際に確認された偽のメールやSMSの文例が50件以上公開されています。SMSで多いのは、次のような文面です。
- 「ご不在のため、お荷物を持ち帰りました。こちらでご確認ください」
- 「ご住所に不備があり配達できませんでした。正しいご住所をご確認ください」
- 「お荷物を返送しました。ご確認はこちら」
どれも「不在」「住所不明」「返送」など、気になって確認したくなる言葉と、URLがセットになっているのが特徴です。メールの文例では、「関税が未払い」「〇日以内に手続きしないと返送」のように、お金や期限で焦らせるものもあります。
見分けるときのチェックポイント
- 心当たりはあるか:最近、通販などで荷物を頼んだか
- 差出人の会社はSMSを送っているか:ヤマト運輸と佐川急便は「SMSでの連絡・案内はしていない」と発表している
- 急がせていないか:「本日中」「48時間以内」など、期限で焦らせる
- URLのドメイン:日本郵便は、自社のWebサイトで「.net」「.top」を使っていないと案内している
ただし、偽サイトは本物そっくりに作られていて、見た目だけで見分けるのは難しくなっています。いちばん確実なのは、SMSのURLを使わないことです。荷物が気になるときは、公式アプリや、ブックマークしておいた公式サイトから伝票番号で確認しましょう。
URLを開いてしまったときの対処法【状況別】
うっかりURLを押してしまっても、あわてなくて大丈夫です。自分がどこまで操作したかを思い出して、当てはまるところを確認してください。
愛知県警察の案内によると、偽SMSのURLを開くと、本物そっくりの偽サイトが表示され、そのまま進むと偽のアプリをダウンロードさせられるか、IDやパスワードなどを入力させる画面が出るとされています。(出典:愛知県警察 宅配業者を装った偽SMSについての案内)
ケース1:開いただけで、何も入力・インストールしていない
- ページを閉じて、SMSは削除する
- 差出人に返信したり、電話をかけたりしない
警察の案内でも、被害として挙げられているのは、そのあとアプリを入れたり、IDやパスワードを入力したりした場合です。何も操作していなければ、まずはこの2つで十分です。同じようなSMSはまた届くことがあるので、次からはURLを押さないようにしましょう。
ケース2:アプリをインストールしてしまった(主にAndroid)
偽のアプリを入れてしまうと、電話番号や連絡先、SMSの内容を抜き取られたり、同じ偽SMSを自分のスマホから大量に送信されたり、身に覚えのないキャリア決済の請求が来たりするおそれがあります。
- 機内モードにする:SMSやデータの送信を止める
- 不審なアプリをアンインストールする
- SMSの履歴を確認する:見覚えのない認証コードや、キャリア決済の登録を求めるメッセージがないか
- キャリア決済の利用明細を確認する:身に覚えのない請求があれば、携帯電話会社に連絡して止めてもらう
- パスワードを変更する:GoogleアカウントやSNSなど、スマホで使っているサービス
IPA(情報処理推進機構)は、不審なアプリを入れてしまった場合、アンインストールに加えて、スマホの初期化も推奨しています。初期化する前に、写真などの大事なデータのバックアップを忘れずに。(出典:IPA「宅配便業者をかたる偽ショートメッセージに関する相談が急増中」)
また、自分のスマホから偽SMSが送られていた場合、受け取った人から電話がかかってくることがあります。そのときは、自分が送ったものではないことを説明しましょう。
ケース3:iPhoneで「構成プロファイル」を入れてしまった
iPhoneでは、公式のApp Store以外からアプリを入れることは基本的にできません。そのかわり、偽サイトでApple IDの入力を求められたり、「構成プロファイル」という設定ファイルのインストールを促されたりする手口が、IPAから報告されています。
- 「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」で、見覚えのないプロファイルがあれば削除する
- Apple IDのパスワードを入力してしまった場合は、すぐに変更する
(出典:IPA「宅配便業者をかたる偽ショートメッセージで、また新たな手口が出現」)
ケース4:IDやパスワード、カード番号を入力してしまった
- パスワードをすぐに変更する:同じパスワードを使い回しているほかのサービスも、すべて変更する
- クレジットカード会社に連絡する:カード番号を入力した場合は、利用を止めてもらう。明細に身に覚えのない請求がないかも確認する
- キャリア決済の明細を確認する:身に覚えのない請求があれば、携帯電話会社に連絡する
- 2段階認証を設定する:パスワードが漏れても、乗っ取られにくくなる
パスワードの使い回しがなぜ危ないのか、安全な管理方法は、こちらの記事でまとめています。
▶ パスワードの使い回しはなぜ危険?乗っ取りを防ぐ4つの対策を現役セキュリティコンサルが解説
困ったときの相談先
- 警察相談専用電話「#9110」:被害にあったかもしれないときの相談
- 消費者ホットライン「188」:身に覚えのない請求など、お金のトラブルの相談
- 宅配業者の公式サイトの問い合わせ窓口:SMSやメールが本物か分からないとき(SMSに書かれた電話番号やURLは使わない)
宅配業者をかたるSMSにだまされないための予防策
荷物の確認は「公式アプリ」か「ブックマーク」から
よく使う宅配業者の公式アプリを入れておくか、公式サイトをブックマークしておきましょう。SMSやメールが届いても、そこから開かずに、自分で用意した入り口から確認する習慣をつけると、だまされにくくなります。
スマホの設定で、知らないアプリを入れられないようにする
- Android:「提供元不明のアプリ」のインストールを許可しない(Google Play以外からアプリを入れない)
- iPhone:知らないサイトから「構成プロファイル」を入れない。メッセージの設定にある「不明な差出人をフィルタ」も活用する
- 携帯電話会社の迷惑SMS対策:各社が迷惑メッセージをブロックする機能を用意している。内容は各社の公式サイトで確認を
セキュリティソフトで、危険なサイトをブロックする
スマホ向けのセキュリティソフトには、フィッシングサイトなどの危険なページを開こうとしたときに警告してくれる機能があります。うっかりURLを押してしまったときの「最後の守り」として役に立ちます。
ほかのセキュリティソフトと比べたい方は、こちらも見てみてください。
偽メール・偽SMS全般の見分け方は、こちらの記事でもくわしく解説しています。
▶ 【2026年版】フィッシング詐欺の見分け方5つ|偽メール・SMSを開いてしまったときの対処法
まとめ
- ヤマト運輸と佐川急便は「SMSでの連絡・案内はしていない」と公式に発表している。名乗るSMSが来たら偽物を強く疑う
- 日本郵便を名乗るSMSも、URLは使わず、公式サイトや郵便局アプリから自分で確かめる
- 見分けるのは難しいので、SMSのURLを使わないのがいちばん確実
- 開いてしまったら、「開いただけ」「アプリを入れた」「IDやカード番号を入力した」のどれかを確認し、それぞれの対処をする
- 困ったときは、警察相談専用電話「#9110」や消費者ホットライン「188」に相談する
宅配業者をかたるSMSは、毎日のように届く身近な詐欺です。家族や友人にも「宅配のSMSのURLは押さない」と、ぜひ伝えてあげてください。