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こんにちは!こきです。
「情報セキュリティマネジメント試験って、どれくらい勉強すれば受かるの?」
「仕事をしながら独学で間に合う?」
そんな疑問を持っている方は多いと思います。
結論から言うと、情報セキュリティマネジメント試験の勉強時間は、今のITの知識によって大きく変わります。試験を実施しているIPA(情報処理推進機構)も、公式の「勉強時間の目安」は出していません。
そこでこの記事では、ネットでよく見る「◯時間で合格」という数字をそのまま信じるのではなく、自分に必要な勉強時間を見積もる方法と、独学で合格を目指す進め方を解説します。あわせて、2026年12月ごろからの試験休止と、2027年度からの新制度という、今受験を考えている人が必ず知っておきたい注意点もまとめました。
結論:勉強時間は「今の知識」で決まる。まず公開問題を1回解いて見積もる
- 勉強時間に公式の目安はない:IPAは教材や勉強時間の推奨をしていません。
- 自分の実力を先に測る:IPAが公開している問題を一度解き、どこが分からないかを確認してから計画を立てます。
- 科目B(ケーススタディ)に時間を多めに配る:知識の暗記だけでは解けない問題が中心です。
- 受験時期に注意:現行試験は2026年度で終わる予定で、2026年12月28日以降は試験が休止される予定です(会場によってはそれより前)。
情報セキュリティマネジメント試験とは
情報セキュリティマネジメント試験(SG)は、IPAが実施する国家試験です。IPAは対象者を、システムを使う部門で「情報セキュリティリーダー」として、部門のセキュリティ対策を進める人と説明しています。
つまり、セキュリティの専門家だけでなく、ふだんパソコンや業務システムを使う一般の社会人にも向いた試験です。セキュリティ分野に転職したい未経験の方が、最初に取る資格の候補にもなります。
試験の形式(2026年11月時点の現行制度)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 120分(科目A・科目Bをまとめて実施) |
| 出題数・解答数 | 60問・60問(科目A・Bの合計) |
| 出題形式 | 科目A:多肢選択式(四肢択一)/科目B:多肢選択式 |
| 合格基準 | 総合評価点600点以上(1,000点満点) |
| 採点方式 | IRT(項目応答理論)にもとづいて評価点を算出 |
| 実施方式 | CBT方式(会場のパソコンで受験)で随時実施 |
| 受験手数料 | 7,500円(税込) |
(出典:IPA「情報セキュリティマネジメント試験」、IPA「試験内容・出題範囲」、IPA「試験日程・受験手数料」)
科目Aは用語や仕組みの知識を問う問題、科目Bは会社でのセキュリティの場面を題材にしたケーススタディが中心です。IPAのFAQによると、情報セキュリティマネジメント試験には一部の科目を免除する制度はありません(出典:IPA「よくある質問」)。
ITパスポートとどちらから受けるか迷っている方は、ITパスポートと情報セキュリティマネジメント試験はどっちから?も参考にしてください。
【重要】2026年12月からの試験休止と、2027年度の新制度
今から情報セキュリティマネジメント試験を受けようとしている方は、勉強時間を考える前に受験できる時期を確認しておきましょう。
現行試験は2026年12月28日以降に休止の予定
IPAの案内によると、ITパスポート試験・情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験のCBT方式の試験は、2026年12月28日以降に休止する予定です。会場によっては、それより前に休止になる場合もあるとされています。再開時期は、決まり次第IPAのウェブページで知らせるとのことです。(出典:IPA:CBT方式の試験の休止時期について、IPA:通年試験の案内)
年内に現行試験で受けたい方は、近くの会場の空き状況を早めに確認するのがおすすめです。
2027年度春ごろから新しい試験制度へ
IPAは、2027年度から新しい試験制度に移行する予定と公表しています。情報セキュリティマネジメント試験は新制度でも続く(継続)予定で、ポイントは次のとおりです。
| 項目 | 新制度(予定) |
|---|---|
| 開始時期 | 2027年度春ごろ |
| 試験時間 | 科目Aと科目Bを合わせて120分 |
| 出題数 | 科目A 48問、科目B 12問 |
| 実施方式 | CBT方式、これまでと同様に通年で実施する予定 |
| 主な変更 | 科目Aの出題範囲の体系の変更、科目Bの出題範囲の一部変更 |
IPAは、この変更について「試験で問う知識・技能の範囲そのものに変更はありません」と説明しています。今勉強している内容がむだになるわけではありませんが、2027年度以降に受ける方は、新しいシラバス(出題範囲)と最新の問題で仕上げるようにしてください。(出典:IPA:試験制度の見直し、IPA:新試験制度の概要)
どちらも「予定」の情報です。申し込む前に、IPAの公式サイトで最新の案内を確認しましょう。
情報セキュリティマネジメント試験の勉強時間を見積もる方法
ネットには「◯時間で合格できる」という情報がたくさんあります。ただし、これは書いた人の前提知識によって大きく変わるため、そのまま自分に当てはめるのは危険です。IPAも、勉強時間の目安や推奨教材は示していません。
そこで、次の3ステップで自分に必要な勉強時間を見積もるのがおすすめです。
ステップ1:IPAの公開問題を時間を計って1回解く
IPAは、公式サイトでシラバス(出題範囲)や過去に出題された問題を公開しています(出典:IPA「よくある質問」)。
まだ何も勉強していなくてもかまいません。本番と同じように時間を計って解き、次の2つをメモしておきます。
- 科目A・科目Bそれぞれ、何問くらい正解できたか
- 知らない用語や、意味が分からなかった問題はどれか
ステップ2:自分のタイプを確認する
| タイプ | 状態 | 勉強の重点 |
|---|---|---|
| IT未経験 | 用語の多くが分からない | まず科目Aの基礎用語をテキストで一通り学ぶ |
| ITパスポート合格者・IT職 | 用語はある程度分かる | セキュリティ分野の知識を深め、科目Bの問題演習を多めに |
| セキュリティ関連の業務経験あり | 知識はあるが試験の形式に不慣れ | 公開問題で出題の傾向と時間配分に慣れる |
ステップ3:受験日から逆算して週ごとの計画を立てる
受験日を先に決め、残りの週数で「テキストを1周する期間」「問題演習をする期間」「公開問題で仕上げる期間」に分けます。
途中でもう一度公開問題を解いて正解数が伸びているかを確かめると、計画が足りているかどうかを判断できます。伸びが小さければ、受験日を後ろにずらすか、1日の勉強時間を増やしましょう。
独学で合格を目指す4つのコツ
コツ1:科目Aは「用語の意味を自分の言葉で説明できる」状態を目指す
科目Aでは、情報セキュリティの用語や仕組み、関連する法律などが幅広く出題されます。用語を丸暗記するより、「それは何のためのものか」を一言で説明できるようにしておくと、言い回しを変えた問題にも対応しやすくなります。
たとえば、次のような用語は身近な例と結びつけて覚えるのがおすすめです。
- フィッシング:本物そっくりの偽メールや偽サイトで、IDやパスワードをだまし取る手口(参考:フィッシング詐欺の見分け方)
- 多要素認証:パスワードに加えて、スマホの確認コードなど別の要素でも本人確認をする仕組み(参考:2段階認証とは?)
コツ2:科目Bは「問題文を読む練習」に時間を使う
科目Bは、会社の部署でセキュリティの問題が起きた場面などを題材にしたケーススタディです。知識があっても、長い問題文から必要な情報を拾えないと時間が足りなくなります。
- 問題文の登場人物と、それぞれの役割に印をつけながら読む
- 設問を先に読んでから本文を読み、何を探せばよいかを決める
- 間違えた問題は、正解の根拠が本文のどこに書いてあったかを確認する
コツ3:本番と同じ120分で解く練習をする
試験は科目A・Bを合わせて120分です。科目Aに時間を使いすぎると、科目Bの長文を読む時間がなくなります。公開問題を使って、科目Aと科目Bの時間配分を一度決めておきましょう。
コツ4:勉強の習慣を「短く・毎日」にする
仕事をしながら勉強する場合、休日にまとめて勉強しようとすると続かないことがあります。通勤時間に用語を1つ覚える、寝る前に問題を3問だけ解く、など小さく区切ると続けやすくなります。
僕は働きながら資格の勉強をしていたとき、通勤時間を勉強にあてて、休日にはまとまった時間を先に予定に入れておくようにしていました。
独学が不安な方や、動画で学びたい方は、オンライン講座を使う方法もあります。
▼月額定額でいろいろな資格を学べるサービス
月額料金で複数の資格講座が受け放題になるサービスです。受けたい資格の講座があるかは、公式サイトで確認してください。
合格したあとの次のステップ
情報セキュリティマネジメント試験は、セキュリティの基礎を幅広く学べる試験です。合格したあと、セキュリティの仕事を目指す方には次のような道があります。
- もっと深く学ぶ:より難しい国家試験の情報処理安全確保支援士に挑戦する
- ITの土台を広げる:ネットワークやサーバーなど、セキュリティの前提になる技術を学ぶ
- 実務に近い経験を積む:今の職場で、パスワード管理のルールづくりや社内への注意喚起など、セキュリティに関わる仕事に手を挙げる
私自身も、IT企業のインフラ担当(新卒・IT未経験スタート)から資格を取って勉強を続け、外資系のセキュリティコンサルタントに転職しました。資格は、未経験の人が「勉強してきたこと」を相手に示す材料のひとつになります。
まとめ
- 情報セキュリティマネジメント試験の勉強時間は、今のITの知識によって大きく変わる。IPAは公式の目安を出していない
- まずIPAの公開問題を時間を計って1回解き、自分の実力を測ってから計画を立てる
- 試験は120分・60問、総合評価点600点以上で合格。受験手数料は7,500円(税込)
- 科目Aは用語の意味を説明できるように、科目Bは長い問題文を読む練習に時間を使う
- 現行試験は2026年12月28日以降に休止の予定(会場によってはそれより前)。2027年度春ごろから新制度で再開の予定
- 受験前に、IPAの公式サイトで最新の日程と試験制度を確認する
情報セキュリティマネジメント試験は、セキュリティの世界に入る最初の一歩として取り組みやすい試験です。受験できる時期に気をつけながら、自分のペースで準備を進めてみてください。